u゛ノート
保険の話、ふたたび

Summary

 保険について少し真剣に考えてみた記録。


夏が来れば思い出す?

 「保険年齢」の上がる直前に、職場において保険のおばちゃんの執拗な訪問を受け、 半ばグチをこぼすように書いたのが「保険の話」の前編である。 保険を考えるきっかけになれば、というねらいで、 当初はとりあえず今のところ知っていることを書き連ね、 あとは適宜いろいろ調べていこうと思っていたのだが、 その後ぱったりと保険のおばちゃんが来なくなり、 例のページも書いただけで終わっていた。
 しかし、夏が来ると同時に、思い出したように保険攻勢が復活した。 メンバーは若干入れ替わり、おばちゃんの代わりにお姉ちゃん (といっても弟と同年齢だったりする)がやってくる事例も出てきたのであるが、 うち1人は今年入社の新人さんであり、とにかく成績を上げようと熱心なので、 昼休みは毎日保険の話でつぶれている。 おばちゃんでもいいからほうっておいてほしかった、というのが本音(だが、 一番強引なおばちゃんだけは健在だという…)。
 今のところは適当に答えて時間をかせいでいるのだが、 この調子だと向こうからの提案もそろそろ出尽くして、 「どれかに契約してくれ」という話になるはずだ。 それを断るにはこちらも理論武装する必要があるから、 本腰を入れて調べねばならない。


当面、何がいるのか

 まず最初に、自分にとって必要な保障とは何なのか。 ひとことで言えば、「『生きているが収入がない』状態の回避」である。 前編では「『失業ではないが働けない』状態の回避」と書いたけれども、 これに加えて「病気やケガで再起不能になって失業して、 でも死んではいない」という状態も加えてみた。
 ま、何にせよ他人のためというよりは自分のためだ。 お姉ちゃんが「いずれは家族もお持ちになって…」などと説明しているのを、 「この保険が更新を迎えるまでにはあり得んな」と冷めた気持ちで聞いている毎日である。 四半世紀の人生で、「ある日突然、 自分が変わる」という期待は幻想であることがすでに分かっているから。
 ただ、いずれ両親のめんどうも見ることになるのだろうから、 その意味で死亡保障もある程度は必要かな、という考えはある。 ま、これはほんとに「ある程度」でいいけども。


基本方針は「保険会社の回避」

 以上のような保障を実現するにはいろいろな方法があると思うが、 「一般的な保険会社はなるべく使わない」という基本方針でいこうと思う。
 理由は2つある。「保険会社は(企業なので)利潤の追求が第一の目標であり、 共済などにくらべて保険料が割高だ(というイメージがある)から」、 そして「ある保険会社が数十年単位で生き残るかどうか分からないから」。 特に後者は、長期に渡る保険では深刻な問題で、 「銀行より利率が高いので…」と涼しい顔で積立の説明をするお姉ちゃんに、 「その分リスクも高いやんけ」と何度言おうと思ったことか。 まじめに保険会社で積立をやろうとするなら、 その会社の社債を買うくらいの心づもりでやらないといけないと思う。


そして苦闘中…

 最初は意気込んで「考え得るすべての保険について、 その内容と保険料を列挙して比較しよう」と考えたのだが、 保険の比較は電話料金ほどかんたんではなかったので、挫折した。
 そこで、いちおうの許容解ということで都民(県民)共済を採用し、 これとの比較をしながら最適解を見つけていこうと思う。

 以下、マークアップすらめんどうなので PRE 要素でどうぞ。

都民共済(http://www.tomin-kyosai.or.jp/)
神奈川県総合生活協同組合(http://www.zenkokukyosai.or.jp/indexx.htm)
    多くの都道府県に類似の共済あり(それらとの重複加入不可)
    その都道府県在住 or 在勤なら加入できる
    神奈川県は例外的に「似て非なる共済」が存在し、こちらは重複可
    (神奈川県民共済生活協同組合、http://www.kenminkyosai.or.jp/)

    とりあえず、わりと豪華にオプションをつけてみた場合…

    生命共済(入院4型)4000円/月、割戻率の見積25%
        死亡時:事故1000万円、病気680万円
        後遺障害時:事故〜1000万円、病気(高度障害に限り)680万円
        入院時:事故10000円/日(上限180日/入院)
            病気9000円/日(上限120日/入院)
            事故、病気別に通算700日が支給限度
            入院5日目から支給
        通院時:事故に限る
            入院と合算で14日以上になれば1日目から2000円/日

    介護・医療1型特約 1000円/月
        重度障害時:100万円/回(上限10回、1年1回)
        入院時:生命共済終了時から支払い開始
            事故6000円/日(上限180日/入院)
            病気6000円/日(上限120日/入院)
        手術時:入院5日以上のとき20・10・5万円/回

    医療特約 1000円/月、割戻率の見積25%
        入院時:事故5000円/日、病気4500円/日
            1泊以上の入院の場合に、入院1〜4日目に対して支給
        手術時:20・10・5万円/回
        高度先進医療:上限150万円
        退院時:35000円(20日以上の入院後)
        後遺障害時:病気100万円(重度障害より範囲が広い)

    がん2型特約 2000円/月
        がん診断時:100万円
        がん入院時:5日目から10000円/日(日数無制限)
        がん手術時:20・10・5万円/回
        がん退院時:16万円
        死亡・重度障害時:がん40万円、その他20万円

    これで、割戻まで考慮しても6750円/月となる
    けっこう高いぞ…

    よい点
        非営利なので割安…だと思う(まだ比較してない)
        1年単位の契約なので見直しが随時可能
        「介護・医療1型特約」により、死亡時より重度障害時が充実
        長期入院にも対応(特にがん)

    悪い点
        全年齢で同一の保険料なので、若いうちは相対的に損
        病気による入院・障害(がん除く)に対して全般に手薄


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最終更新: 2002年 8月 4日
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