この文書は本来、世の中の現状について解説するために公開しているものであり、
常に現状に追随することが期待されます。
しかし実際には、最後の更新(ページ末尾に記載)から相当な年月が経過しており、
記載内容は現状に追随していません。
また、この文書を今後更新する予定はありません。
したがって、この文書は本来の目的を達成していません。
最終更新当時の世の中の様子を伝えるという、
本来とは異なる目的で公開を続けているものです。
以上の点を理解のうえ、お読みください。
このページでは、2001年5月に始まる電話会社事前登録サービス「マイライン」についての情報を提供しています。
マイラインに関しては、最近、
各電話会社からさかんに広報されるようになってきています。
が、本来はどの電話会社にも偏らないサービスであるマイラインも、
電話会社の手にかかると、
どうしても特定の社に有利な書きかたで説明されることが多くなります。
そこで、このページではどの電話会社からも中立な立場でマイラインについて解説しています。
上手に利用すれば手間の省ける「マイライン」、
正しく理解して有効に活用してください。
マイライン全般に関して、ありそうな質問とその答えを簡潔にまとめました。 詳細は上記 Index から各文書をたどってください(執筆中)。
電話会社を1つ選んで登録しておくと、 その会社を利用するときに識別番号(例:0088)が不要となるサービスです。 家に ACR(LCR、アダプタ)のような機械を取り付ける必要はありません。 どの会社を登録したかという情報は電話局の交換機に蓄えられます。
無料です。毎月いくばくかの利用料金を支払う必要はありません。 ただし、2001年11月からは、 登録内容を変更すると1回800円(税別)の手数料がかかります。
登録手続きは義務ではありません。
ただし、自発的に登録しなければ、自動的に NTT
が登録されたものとみなされます。
NTT
の電話回線を利用している限り、マイラインへの不参加はあり得ません。
自分で好きな会社を登録するか、何も行動を起こさないで NTT
を勝手に登録しておいてもらうかのいずれかを選択します。
「相手の電話番号を回せば電話がつながる」という意味においては、
マイラインでどの会社を登録しようと、何ら変わりません。
ただし、「どの会社の回線を利用するか」という点まで考えるなら、NTT
以外の電話会社を登録した場合にはかけ方が変わります。NTT
を登録した場合、および登録手続きを行わなかった場合には変わりません。
ともかく、マイラインのことをまったく知らない人が、
電話をかけられなくなるということはありません。
ただし、国際電話のかけ方はマイラインの登録状況によらず少し変わります。
家庭内での工事は不要です。 特別な機械を取り付ける必要も、電話機を交換する必要もありません。 マイラインの目的は「電話機側に特別な装置を取り付けなくても、 好きな電話会社を楽に利用できるようにすること」ですから、 「マイライン用に特別な装置を用意する」なんてことはあり得ません。
マイラインの「強力版」で、電話会社を1つ登録すると、 そのほかの社の識別番号(例:0088)をつけて電話をかけても、 それを無視して登録した電話会社を使ってしまうというサービスです。
そんなことはありません。マイライン、マイラインプラスのいずれにおいても、
登録状況にかかわらず、いつでも通話ごとに好きな会社を選べます。
マイラインでは、利用したい会社の識別番号を頭につけてダイヤルすれば、
マイラインの登録内容を無視してその会社を利用します。
いっぽうマイラインプラスだと、単に識別番号をつけるだけではダメで、
「122+識別番号」を頭につけてダイヤルする必要があります。
「122は災害時にしか使ってはならない」と受け取れる記述も散見されますが、
それは電話会社の方便です。実際には毎日使ってもかまいません。
電話をかける先の分類で、「市内」「県内市外」「県外」「国外」です。 この区分ごとに、主に利用する電話会社を1つ登録できます。
そうとは限りません。無理に同じ会社を選ぶと損をすることもあります。
「○○社は4つの区分をすべてカバーしています」
などといった宣伝文句に惑わされないようにしましょう。
また、マイラインにどう登録しようと、登録した以外の会社も利用できますから、
時間帯ごと、相手ごとに異なる会社を使い分けるのが最も安い場合もあります。
ありません。 マイラインが特定の相手への通話を妨害することはありません。 マイラインの登録内容が意味を持つのは「ふつう」の番号にかけるときだけです。
マイラインの登録内容と利用する割引サービスによっては、 ダイヤルアップの設定を変えないと割引サービスの適用外となってしまうことがあり得ます。 いっぽう、電話料金込みのサービスでは変更は不要です。
ふつうのマイラインだと ACR はこれまでどおりのはたらきをしますが、
その場合、マイラインの登録内容は意味を持ちません(ACR
の会社選択が優先されます)。
いっぽう、マイラインプラスで ACR と異なる電話会社を登録すると、ACR
は正常にはたらかなくなります(マイラインプラスの登録が優先され、ACR
の会社選択は無視されます)。
ACR とマイラインは同じ目的を果たすものですから、マイラインと ACR
が共存すると競合が起こります。マイラインに不参加というわけにはいかないので、
ACR を使わなくするのが正しい選択です。