電話会社のかんたんな選びかた

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Summary

 たくさんある電話会社のうち、どれを選べばお得なの?という質問に対し、 「一般的な家庭の利用状況において、最安ではないかもしれないが比較的安く、 電話をかけるときに手間がかからない」という条件つきで答えを出しています。

 このページでは、選びかた、 かけかたが「かんたんであること」を重視しています。 「もっと安くならないかな?」「これはどういう意味だろう?」など、 気になる人は別の記事も読んで、より高度な方法を追求してみてください。


平成電電かフュージョンか C&W か

 まず最初に「フュージョン」か「C&W」の利用を検討しましょう。 そして、これらの会社に乗りかえてもなお1カ月の通話料金が1000円を超えるようなら「平成電電」を利用するとよいでしょう。

 実は、これだけで選択の8割は終わったようなものです。

ADSL が使えるなら

 ADSL に加入できる家で通話料が毎月1000円以上、あるいはすでに ADSL などを引いている場合には、 いわゆるIP電話も検討に値します(たとえばBBフォン)。

「新顔」は圧倒的に安い

 聞いたこともない会社ばかりなのに、 そんなにかんたんに決めてしまっていいの?と心配になる人もいるかもしれませんが、 ここで名前を出した新興各社は長距離通話がとにかく安く、NTT をはじめとする旧来の会社にはとうてい追いつけません。
 たとえば NTT コミュニケーションズだと、平日の昼間、 県外の遠距離(100km超)にかけたときの料金が30分で800円ですが、 フュージョンだと200円、C&W(3分18円プラン)だと180円、 平成電電だと実に150円です。 ちなみに、安い印象のある(らしい)東京電話は540円です。
 多くの家庭では、通話料の大部分を占めるのは長距離の通話料金ですから、 この部分を安くできる会社をまず選ぶべきです。

割引もあるけど

 通常料金の高い NTT などでは通話料金の割引サービスが数多くあります。 が、割引率は最大でも半額で、 それも「特定の2番号まで」「上位1局番だけ」などと制限が多いのがふつうです。


短距離をどうするか

 残る問題は短距離をどうするかです。 上で紹介した新興各社は長距離で絶大な安さを誇るものの、 短距離ではそうとも限りません。
 以下、いろいろな会社や割引サービスが出てきますが、 近場にあまりかけない人は無視してOK。 長距離で選んだのと同じ会社か、どこか適当な他社(めんどうなら NTT 東日本/西日本)にしておけば無難です。

市内がダメな会社もある

 フュージョンや C&W は、一部の例外を除き、市内通話に対してマイライン登録ができません。 こういうときには「適当な他社」を選ぶことになります。

市内通話が多い場合

 市内通話、それも長電話が毎月おおむね5時間以上になる場合、NTT 東西会社、KDDI、日本テレコムの市内通話割引を利用すると安くつきます。 これは、月200円の定額料金を支払うと、通常は3分8.5円の市内通話が5分8.5円 (深夜は7分8.5円)となるものです。
 また、インターネット接続など、ある特定の相手に長時間かける場合には NTT 東西会社の「i・アイプラン」というものがあり、 月400円前払いで1000円分、月1200円前払いで3000円分、 月3000円前払いで7500円分の通話ができます。

新興各社の市内通話

 平成電電は3分7.5円、関東地区のみの「えむ電」は3分8.2円と、 多量にかけない場合には NTT などの「旧勢力」よりお得です。

県内の通話が多い場合

 県内通話のうち隣接区域(=隣町)への通話が月7時間以上になる場合には、NTT 東西会社、KDDI、日本テレコムの隣接通話割引を利用するのが最安です。 月200円の定額料金で、 隣接区域への通話料金が3分8.5円(深夜5分8.5円)になります。
 その他の場合、平成電電が一律3分10円、 フュージョンもマイライン登録を済ませれば3分10円と格安で、 他社でこれを下回るのは容易ではありません。

県外の短距離通話が多い場合

 「県外にかけるといえばほとんど隣町だ」という人は前述の隣接通話割引を利用するといいでしょう。
 そうでない人(短距離のほかに長距離もそこそこ多い人)は、 長距離のほうを優先して電話会社を選びましょう。 短距離と長距離で会社を使い分けようとすると、 電話をかけるたびに会社を選ぶめんどうな操作が必要になってしまいます。


そして最後にマイライン登録

 以上で利用する会社は決まったと思いますので、 最後にその内容を「マイライン」に登録します。
 マイラインとは、「市内」「県内市外」「県外」「国際」 という4つの区分ごとに「ふだん自分の使う電話会社」を登録すると、 以後は相手の番号をダイヤルするだけで登録した会社を利用するサービスです。 登録には1回800円の手数料が必要ですが、以後の手間を考えると安いものです。

マイライン登録時の注意点

 登録時には「マイライン」「マイラインプラス」のどちらにするか選択を迫られますが、 「『プラス』にすれば割引がある」などの事情がなければ、 単なる「マイライン」にしておくのが無難です。
 また、家の電話機に LCR あるいは ACR と呼ばれる機能があって、その機能が生きた状態になっている場合には、 マイラインの登録が済んだ時点でこれを停止させる必要があります。 その方法は電話機の説明書に必ず載っているはずですし、 動作しているかどうかは電話機本体のランプなどで確認できます。

登録の方法など

 マイライン事業者協議会のページを参照してください。 マイラインに関する情報がひととおり得られます。 各電話会社の Web ページにもリンクが張られています。



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最終更新: 2003年12月 3日
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