運転免許騒動記
免許取得への道 Part 2
2002年10月15日:初練習

 初めてのいたずら?


送迎バスは腕の見せ所?

 記念すべき?初運転の日である。今日の練習は3時間の予定。 1日の練習時間は1時間から4時間の間で自由に選べるが、 「一番最初の2時間だけは連続でとってくれ」ということだった。
 校内教習は1時間あたり4150円だが、 10回分前納すると1000円割引の40500円となるので、迷わず前納した。 しかし、この「10回」というのは少しもったいない単位である。 支払額が30000円を超えるので、領収書に収入印紙が必要になるからだ。 7回前納にして、浮いた印紙代を教習生に還元してほしいものである。

 開始時刻の20分前までに来いというので、それに間に合うように行ったところ、 教習開始10分前ぐらいに呼ばれて駐車場へ。 送迎バス(といってもワゴン車)が待っていて、 これに乗ってコースに向かうという。
 そう、ここの自動車学校、事務所とコースが離れているのだ。 事務所は運転免許試験場の手前で、駅に近いので試験場に行くより便利だが、 コースは保土ヶ谷バイパスを越えたところにあり、 こちらは二俣川の駅から歩いたら30分近くかかりそうな山の上。 そんなわけで、事務所・コース間に送迎バスが走っている。

 学校側からの指摘によると、実際には15〜20分で着くらしい。 追試を行っていないので所要時間について断言は避けるが、 「MapFan Web」で最短経路を検索したところ、 駅前の「試験場入口」交差点からコースまでは1.4kmと出た。 分速80mと仮定すれば約18分ということになる。

 ワゴン車は「ここを臆せず走れたら免許皆伝」 と言えそうな細い坂道を苦もなく登っていく。 保土ヶ谷バイパスを越えたところで少し道がよくなったが、最後の最後がすさまじい。 舗装か未舗装かも分からないような、 車1台分の幅しかない道路を200mぐらい走るのだ。 いちおう道の途中に待避所みたいな部分もあるのだが、 これまた「すいすい走れるようになったら免許試験はばっちり」といった感じ。
 さて、自分がこんな道を走れるようになるのはいつのことやら、 と思いつつ、プレハブ小屋のようなコースの待合室に到着。


1時間目:ゲーセンもどきで拍子抜け

 で、1時間目。「カートレーナー」という、ゲーセンふうのシミュレータで行う。 単なる休憩室かと思った小屋の中に筐体が備え付けてあった。
 シミュレータといえば聞こえはいいが、実際にやることといえば、 ビデオ(正確にはLDか VHD か、よく見えなかったけど光ディスク)の指示どおり、 ハンドルやブレーキを操作するだけ。
 ハンドル操作は、あせって変になると即座に減点の対象になりそうなものだが、 シミュレータでやっているぶんには、不自然な動きではないのでできそうな気がする。 しかし、実際に乗ってどうなるかというのはあとでじっくり体験することになる。


2時間目:シートベルトも締まらない

 2時間目。ついに実車に乗ることになった。
 といっても、しばらくは助手席で説明を聞いていた。先生曰く
「これまで運転は?」
「全然したことない」
「いたずらで運転したこともない?」
 うーむ、自動車をいたずらで運転するって、子供にはわりとポピュラーなのかなぁ。 あいにく(?)私は、そういうことをしようと思ったことが皆無なのだが。

 で、ついに運転席に座る。まず思ったこと:シートベルトがつけにくい。 いつも助手席に座っているので、装着動作が左右逆になるとうまくつけられないのだ。 試験のときに「シートベルトの付けかたが変」って減点されたらバカみたいだな。
 そしていよいよ運転。アクセルとブレーキの動作はまぁ想像どおりだが、 ハンドル操作は全然ちがう。思い通りのところに向かうだけで一苦労で、 カーブではハンドル操作以外のことを考えている余裕がまったくない。 それでいてなお、車の端が縁石から遠く離れた円を描いたり、 カーブを曲がり終えるとなぜかセンターラインを越えていたりする。 「最初は細かいこと言わないから、 走ることだけ考えてればいいよ」という話だったが、それでもうまくは走れない。 最後のほうは、4つあるコーナーのうち2つはそこそこうまく走れるのに、 残る2つはうまく走れないという妙な状態に。 今思うと、このころはハンドルを切る量を常に最大にし、 切り始めの場所を交差点ごとに決めていたのだった。

 気がついたらチャイムが鳴っていた。50分の授業はまさに一瞬。


3時間目:左もダメ、右もダメ

 3時間目。前の時間は時計回りばかりやっていたので、 この時間は逆回りもしてみよう、ということに。
 車の運転をするまで、左折と右折にちがいなどないだろうと思っていたのだが、 実際にはこれが微妙にちがう。 運転者の座る位置が車の中心でないから、ということもあるし、 左側通行では右折より左折のほうが回転半径が小さくなるので、 ハンドルを切る量は右折よりも左折のほうが多くなる。 これらの原因が重なって、やっぱりうまく走れないのだった。
 しかも、恐れていた「事故」が早々と起きた。 アクセルとブレーキをまちがえたのだ。 カーブであせっていて踏みまちがったのだが、 当然ながら車は急加速し、一瞬ひやっとした。 まぁ、もともと時速10km/hぐらいで走っていたので少しぐらい急加速しても平気だが。

 3時間目も一瞬のうちに終わった。肩が凝った。


本日の支出

教習料金(校内10回分) ‥‥‥‥‥ 40500

Part 2 小計 40500
これまでの合計 86550


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最終更新: 2003年 5月31日
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