郵便局の送金サービス 使いこなしガイド
受取人のためのメモ

自分が送金される側になったとき、相手にどうやって説明します?

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Summary

 郵便局の送金サービスを利用してお金を送ってもらう際、 相手はどういう手続きをする必要があるのか、 また手数料はいくらなのかをまとめました。 ネットオークションなどで、相手に支払方法を説明する際に活用できます。
 また、個人にはあまり浸透していない「一般振替口座」のすすめも書きました。 これを利用すると、相手の手数料負担をより小さくすることが可能になります。


総合口座で送金を受ける

 郵便局を利用して送金を受ける際、 手軽さと手数料のバランスがとれているのが総合口座でしょう。 以前は「新総合通帳」「ぱ・る・る」などと呼ばれていました。
 ネットオークションを見ていると、 商品の代金を送るのにこの総合口座を利用している例をよく見かけます。 全国どこにでもある郵便局から送金手続きができるのですから、便利ですよね。

 さて、この総合口座を利用して送金を受けるとすると、 相手方はどういう手続きが必要なのか、 また手数料はどうなるのか、以下にまとめてみました。

Case 1:相手も総合口座を持っている

 お金を送ってくれる相手も総合口座を持っている場合には、 口座間でお金を移動する電信振替というサービスを利用します。

サービス名
電信振替
手続き
ATM、APM で「送金−電信振替」を選択
もしくは、郵便局の窓口に「電信振込依頼書」を提出
※ この依頼書は俗に「1から始まる口座用」と呼ばれている
手数料
送金額に関係なく140円
ただし、ATM、APM を利用すると無料(2008年9月まで)
Web・携帯電話から手続きすると110円
所要日数
即時(通帳への印字で入金を確認)
備考
送金時に通帳またはキャッシュカードが必要
相手が一般振替口座(後述)を持っていてもこの扱いが可能

Case 2:相手が総合口座を持っていない

 さて、相手が総合口座を持っていない場合にはどうでしょう。 結論から書くと、手数料は高いものの送金はできます。 現金を口座に入金する電信払込みというサービスを利用します。

サービス名
電信払込み
手続き
郵便局の窓口に「電信振込依頼書」を提出
※ この依頼書は俗に「1から始まる口座用」と呼ばれている
手数料
送金額が3万円未満=525円 3万円以上=735円
所要日数
即時(通帳への印字で入金を確認)
備考
用紙に送金者の住所、氏名を記入する必要あり
端末に住所、氏名を入力する必要があるため、少々時間を要する

案内文の例

 以上をふまえて、送金してくれる人に事情を説明する文章を書くとすると、 たとえば以下のようになります。(以下の文案部分に限り、 無断で再利用してかまいません。2007年10月の料金改定に対応しました。)

 商品代金+送料(2500円)の送金には郵便振替をご利用ください。 送金先の口座番号は 1xxx0-xxxxxxxx(名義人:何野何某)です。

 総合口座をお持ちの場合、通帳またはキャッシュカードを用意して ATM を利用します。「送金−電信振替」という項目を選び、 当方の口座番号や金額などを指示にしたがって入力してください。 送金手数料は無料です。
 お近くの郵便局に送金を扱える ATM がない場合などには、窓口でも手続きができます。 通帳またはキャッシュカードを用意して、 自分の総合口座から当方の総合口座に送金したい旨をお伝えください。 この場合、送金手数料は140円です。
 また、総合口座をお持ちでない場合には、郵便局の窓口で、 現金を総合口座に送金したい旨をお伝えください。 この場合、送金手数料は525円です。(ATM での払込みはできません。)


一般振替口座のすすめ

プロは割安な料金?

 さて、140円という送金手数料について、どう思います?  「まぁ、そんなもんじゃない?」と思うかもしれませんね。
 しかし、たとえば何かの会費を払い込むときの手数料、覚えていますか?  送金が3万円未満なら120円、さらに一部の郵便局にある自動機(APM あるいは通常払込み対応 ATM)を利用すると80円なのです。 たかが数十円の差とはいえ、送る金額が数百円だったら、 手数料の差もばかになりませんよね。
 この割安な料金で個人に送金することはできないのでしょうか?  これは「送金のプロ」だけに許された料金なのでしょうか?

正体は「一般振替口座」

 割安な料金で送金ができるのは、 相手方の口座が一般振替口座という種類のものだからです。 この口座、別に「開設するには月何件以上の実績がないとダメ」ということはなく、 まったく実績のない個人も開設可能です。 しかも開設にかかる費用や口座維持費用はゼロ

 一般振替口座を持つと、 通常扱いのサービスが利用できるようになります。 総合口座では「電信○○」 という電信扱いのサービスしか利用できず、 これが料金の高さにつながっていたのですが (電信扱いは「速いが高い」という品目です)、 一般振替口座では「遅いが安い」という選択肢もあるのです。
 遅いといっても、それは電信扱いと比較しての話。 最も一般的な通常払込みはそれほど遅くなく、 おおむね2、3日で通知が郵送されてきます。 大急ぎで現金を用立てしなくてはならない、というのならともかく、 ふつうの送金には十分なスピードでしょう。

一般振替口座があると、料金はこうなる

 さて、一般振替口座を持つと、 送金してもらう場合の手続きは以下のようになります。

サービス名
通常払込み
手続き
郵便局の窓口に「払込書」を提出
※ この用紙は俗に「0から始まる口座用」と呼ばれている
もしくは APM、ATM で「通常払込み」を選択
※ この場合も払込書の記入は必要
手数料
3万円未満120円、3万円以上330円
ATM、APM を利用すると各40円引き
所要日数
2〜3日(通知書の郵送で確認)
備考
送金者が口座を持っている必要はない

 3万円以上だと電信振替のほうが断然安いのですが、 少額の送金ならこちらのほうが割安です(電信振替の無料キャンペーンが終わるまでは勝負になりませんが)。 また、郵便局で最もよく取り扱われる送金方法なので、 手続きは比較的スピーディに済みますし、 必要な用紙も手の届くところに置いてあるはずです。



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最終更新: 2007年12月16日
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