この文書は本来、世の中の現状について解説するために公開しているものであり、
常に現状に追随することが期待されます。
しかし実際には、最後の更新(ページ末尾に記載)から相当な年月が経過しており、
記載内容は現状に追随していません。
また、この文書を今後更新する予定はありません。
したがって、この文書は本来の目的を達成していません。
最終更新当時の世の中の様子を伝えるという、
本来とは異なる目的で公開を続けているものです。
以上の点を理解のうえ、お読みください。
「送金」って何でしょう? お金を移動することですよね。
では、そのお金はどこからどこへ移るのでしょう?
これをきちんと押さえることが、
郵便局の送金サービスを理解するカギになります。
まずは、送金サービスの名前をまとめた次の表を見てください。
from\to | 口座へ | 現金へ |
---|---|---|
口座から | 振替 | 払出し |
現金を | 払込み | (為替、現金書留) |
たとえば、
手元にある現金を相手の口座に送るときには「払込み」というサービスになるわけです。
サービスの名前が分かれているからにはそれぞれ料金もちがいます。
具体的には払込み・払出しより振替のほうが安いのです。
(ただし、これはあくまで「通常どうし」「電信どうし」の比較です。
通常、電信の違いは次の節を参照。)
上の表に出てきた「振替」「払込み」「払出し」には、 それぞれ「通常扱い」「電信扱い」の2種類があります (ただし「通常振替」は廃止されてしまい、現存しません)。 数日かかるのが通常、瞬時に届くのが電信で、 遅いぶん通常扱いのほうが安くつきます。
このページは、分かりやすくするために厳密でない表現を一部で用いています。 ご了承ください。
さて、さっきの表の「口座」って何でしょう? 貯金の口座のこと?
いえ、そうではありません。郵便局には振替口座という、
送金のための口座があるのです。
振替口座には2種類があります。
「プロ用」の一般振替口座、
そして「アマ用」の総合口座(旧:新総合通帳)です。
「アマ用」には電信扱いしか利用できないという大きな制約がありますが、
貯金口座と区別なく利用できて便利です。
「プロ用」は通常扱いも利用できますが、
そのかわり使い勝手が悪く、やや不便です。
でも、どちらも口座を持つだけなら無料です。
貯金通帳を持っている人、表紙をめくってみましょう。 「振替口座開設(送金機能)」に○がついていませんか? ついていれば、 あなたは知らないうちに「アマ用」の振替口座を持っていたことになります。
以前はここで、「プロ用口座を持てば、
料金の安い通常扱いを利用できるのでお得です」という紹介をしていました。
しかし今、郵政民営化に伴うサービスの整理により、
単にお金を送るだけの人にとって、
「プロ用口座」はほとんど無意味になってしまいました。
その主な理由は「通常振替」が廃止されたことです。
現時点での「プロ用口座」の主なメリットは、
自分が送金を受ける場合の手数料を安くできることです。
通販をやっている人、
オークションにいろいろ出品している人にとっては依然として検討の余地があります。
興味を持った方はぜひ、ほかのページを読んでみてください。
前述のとおり、料金は「電信>通常」「払込み>振替」なので、
「通常振替」は、あらゆる送金サービスの中で料金が最低でした。
これを利用するには、送り手、
受け手の双方が「プロ用口座」を持っている必要があったので、
「お金を送るだけの人」にとっても「プロ用口座」は意味のあるものでした。
しかし今、通常振替が廃止されたため、
最安の送金サービスは「電信振替」ないし「通常払込み」です(送金額などによって異なります)。
電信振替は「アマ用口座」でも利用できますし、
通常払込みは現金を直接送るので、そもそも送り手は口座が不要です。