パスネット共通乗車カードの日付欄に「*」をどれだけ連鎖させられるかを考え、 実行に移したレポートです。ひとまず12連鎖に成功しました。
営団・都営には「同じ会社どうしなのに一度改札を出る乗り継ぎ」
(ラッチ外乗継)が数多くあります。駅の構造上の問題で、
いったん改札外を経由しないと乗り継げないというのがその主な理由です。
(がんばれば改札内だけを通って乗り継げるが、非常に遠回りになるため、
改札外を経由して近道をしてもよい、という例もあります。)
運ぶ側の都合で(出たくもないのに)いったん改札を出るわけですから、
運賃は改札を出ても通しで計算されます。
乗りかえ駅でいったん改札を出てからまた入るとき、
新たに「初乗り運賃」を支払う必要はありません。(ただし、
いったん出場するときには「その駅までの運賃」以上の額のきっぷが必要です。
また、乗継は30分以内に行う必要があります。)
パスネット対応の共通乗車カードもラッチ外乗継に対応しています。
この際、乗りかえるたびにカードの裏には駅名などが印字されます。
つまり、改札を出る乗りかえでは、その履歴がカードに残ります。
たとえば、永田町から九段下まで半蔵門線、
九段下でいったん改札を出て東西線に乗りかえ竹橋まで行くと、
カードの裏には以下のような印字が残ります。
101 永田町16EI九*84 *営九段下 16竹橋*84
乗りかえのたびに、日付欄に「*」が1個印字されるのが特徴です。 1乗車で何度もラッチ外乗継を繰り返すと、 この「*」が縦につながっていきます。
となると、この「*」の連鎖をできるだけ長くしたい!
と考えるのは人間の本能に照らして自然なことでしょう(謎)。
「*」の連鎖は、乗継以外のこと(新規乗車)をすると途切れてしまいます。
つまり、ラッチ外乗継を連続して行わなければ長い連鎖は得られません。
「紙のきっぷ」でいえば「1枚のきっぷを買って、
そのきっぷが回収されないようにできるだけ乗継回数を増やす」必要があります。
「1枚のきっぷ」は「片道乗車券」なので、ルール上、
同じ駅を2度通らないようにコースを組み立てなくてはなりません。
(実際には同じ駅を2度通っても自動改札は黙認することが多いのですが、
こういうのはルールを守りながらやるからおもしろいのです。)
まず、ラッチ外乗継駅が合計でいくつあるかを調べました。 すると、まず営団どうしのラッチ外乗継は以下のとおりでした。
カッコ内はラッチ外乗継が認められている路線を示します。
たとえば飯田橋では、
有楽町線から東西線に乗りかえる場合にはラッチ外乗継ができますが、
有楽町線から南北線に乗りかえる場合にはできません。
また、都営どうしのラッチ外乗継は以下のとおりでした。
営団と都営を合わせて11駅あります。 これら11駅を、同じ駅を2度通らずに巡回できればよいわけです。 ただし、各乗継駅では定められた路線間の乗り継ぎをしなくてはなりません。
さて、「*」の連鎖を増やすことが目的なら、
ちがう会社の路線を乗り継ぐときにも「*」
が印字されることがあるという事実を有効に利用する手があります。
具体的には、他社乗り継ぎのうち、
「単純に2社の運賃を合算したものより安い運賃」が設定されている場合、
つまり乗継割引が設定されている場合には、
2社目の入場時に「*」が印字され、
前の乗車から継続して運賃を計算している(単なる合算ではない)
ということが明示されます。
これを活用すると「*」の連鎖の数をもっと増やすことができます。
こうした他社乗り継ぎの中で、自然と利用することになるのが「営団−都営」です。
営団と都営を乗り継ぐと割引運賃が適用されるためです。
ただし「営団−都営−営団」「都営−営団−都営」のような乗り継ぎはダメです。
つまり1つの連鎖の中に「営団−都営」は1つだけしか含めません。
ラッチ外乗継は営団にも都営にもあるのですから、
最初に営団のラッチ外乗継駅を全部制覇し、そこで都営に乗り継ぎ、
最後に都営のラッチ外乗継駅を全部制覇することができれば、それが最適でしょう。
このほか、私鉄から地下鉄への乗り継ぎでも、
乗継割引が設定されているために「*」が印字されることがあります。
主に「私鉄に少し乗ってから地下鉄に乗りかえてすぐ降りる」といった、
短距離どうしの乗り継ぎに対して設定されています。
(もちろん、私鉄と地下鉄の乗り継ぎでいったん改札を出る場合に限ります。
直通運転などで改札を出なくてよい場合には2社合わせて印字は1行です。)
「*」の連鎖を増やすためには地下鉄に延々乗る必要があるので、
「私鉄−地下鉄」乗継割引の対象になることはまずあり得ないのですが、
結果的には乗継割引でないのに「*」が得られることもあり、
今はこれで十分です(運賃が割り引かれる必要はない)。
具体的には、まず最初にちょっとだけ私鉄に乗ります。
そこで私鉄の改札を出て地下鉄に乗り継ぐと、
地下鉄の改札を入る時点では乗継割引の可能性があるので「*」
が印字されます。
その後、地下鉄にたくさん乗るので乗継割引でないことが判明するのですが、
一度印字された「*」が消せるはずもなく、
割引でない運賃が引き落とされるだけで終わります。
この方法、逆向き(地下鉄→私鉄)だと、
私鉄の改札を入る時点ではすでに乗継割引となる可能性が消えているのでダメです。
などなど、以上の事実を総合すると、 以下のような一筆書きのコースを(手作業で)作ることができました。 これは一例で、同じ個数の「*」を得るコースはほかにいろいろあるはずですが、 これより多くの個数をかせぐのは難しいのではないかと思われます。
西武新宿→[高田馬場]→[飯田橋]→[池袋]→[淡路町/新御茶ノ水]→北千住 →[上野]→[上野広小路/仲御徒町]→銀座→[三越前]→[大手町]→[九段下]→ 表参道→[日比谷/有楽町]→[月島]→[蔵前]→[東日本橋/馬喰横山]→岩本町
カッコ内は改札を出る乗継駅を示します。
前置きが大変長くなりましたが、2001年2月16日、「*」をかせぐ旅に出ました。 以下はその記録です。
印字 | 発 駅 | 路 線 | 着 駅 | ||
---|---|---|---|---|---|
西武新宿 | 11:16 | 西武新宿線 | 11:19 | 高田馬場 | |
* | 高田馬場 | 11:27 | 営団東西線 | 11:34 | 飯田橋 |
* | 飯田橋 | 11:51 | 営団有楽町線 | 12:01 | 池袋 |
* | 池袋 | 12:08 | 営団丸ノ内線 | 12:20 | 淡路町 |
* | 新御茶ノ水 | 12:29 | 営団千代田線 | 12:43 | 北千住 |
北千住 | 12:55 | 営団日比谷線 | 13:04 | 上野 | |
* | 上野 | 13:07 | 営団銀座線 | 13:08 | 上野広小路 |
* | 仲御徒町 | 13:15 | 営団日比谷線 | 13:30 | 銀座 |
銀座 | 13:33 | 営団銀座線 | 13:38 | 三越前 | |
* | 三越前 | 14:05 | 営団半蔵門線 | 14:07 | 大手町 |
* | 大手町 | 14:31 | 営団東西線 | 14:36 | 九段下 |
* | 九段下 | 14:36 | 営団半蔵門線 | 14:45 | 表参道 |
表参道 | 14:50 | 営団千代田線 | 15:00 | 日比谷 | |
* | 有楽町 | 15:05 | 営団有楽町線 | 15:10 | 月島 |
* | 月島 | 15:23 | 都営12号線 | 15:33 | 蔵前 |
* | 蔵前 | 15:40 | 都営浅草線 | 15:43 | 東日本橋 |
* | 馬喰横山 | 15:58 | 都営新宿線 | 16:00 | 岩本町 |
西武新宿駅を利用するのは初めてだ。
というより、西武に乗ること自体がほとんど初めてといってよい
(これまでに乗ったことのあるのは多摩川線だけ)。
小田急新宿駅からやっとの思いでたどり着いたところ、
目の前で普通が発車していった。ぎりぎりで乗れず。
最近出たばかりの新車だったので非常にくやしい。
次の普通で高田馬場に向かう。11時16分発。
こちらは「いかにも西武」といった顔の標準的な車両(2619)だったが、
車内はきれいで不満はない。あと、7人がけのシートを3+4に分ける切れ目が、
座布団と背もたれで異なる位置に入っている
(つまり座布団が4+3なら背もたれが3+4)というのが目新しい。
こうすると少しは定員着席率も上がるかな?
ひとまず階段を上ってみたら、出たところは山手線との乗り継ぎ専用改札。 こりゃ使えないと思ったが、目の前にスターバックスがあってびっくり。 高田馬場に1店あることは知っていたが、それが改札内だとは。 改札を出てしまっては寄ることができないわけで、 これを見つけられたことは非常に幸運だった。さっそくダブルトールラテを注文。 今日は何店も回る予定なので、あえてトールサイズで抑えておく。 「ダブル」という時点でコーヒー摂取量は何ら減っていないが。
コーヒーを少し飲んだあとにあらためてホームに戻り、 ちゃんとした出口を探し当てて下車。交番の前から地下に潜って東西線へ。 狙いどおり、今日最初の「*」をゲット。
ちょうどやってきた05系のワイドドア車に乗る。
11時を回っているせいか、混雑はそれほどでもなく、ちゃんと座ることができた。
ただ、車端でないのでコーヒーのやり場には困った。
飯田橋で下車、改札を出る。営団では今日最初のラッチ外乗継だ。
飯田橋にもスターバックスがあることを確認済みなので、B2b
出口から地上へ。出たところにあるビルの広場に小さな建物があって、
そこがスターバックスだった。テラスがおしゃれ。
さっきのラテがまだ残っているので、ここでは豆を買うにとどめる。
ハウスブレンドを100g、ペーパーフィルター用にひいてほしいと言うと、
店員さんは極めて親切で
「待ち時間に本日のコーヒーをどうぞ」
ときた。アニバーサリーブレンドといったっけか。
結局この店でもコーヒーを飲むことになったのだった。
有楽町線・南北線の改札を入り、ホームに下りるとすぐに営団7000系が到着。 すいていたのでかんたんに車端をゲット。7131。池袋までくつろいでいった。 コーヒーをストレートで飲んだあとにラテを飲むと、 味のやわらかさに思わずほっとしてしまう。
池袋で改札を出たあと、ふとカードの裏を見てびっくりした。 なんと、すでに「*」の連鎖が途切れているのだ。具体的にはこんなふう。
216西武新宿13SB馬*85 *営高田馬 27EI飯*69 216営高田馬 経由 *営飯田橋 16EI池*66
なぜか「216営高田馬 経由」という1行が印字されている。 印字されたのはさっき飯田橋で入場したときだが、 なぜこんなものが印字されたのだろうか。 「有楽町線は小竹向原で西武線と接続しているから、そちら経由と区別するため」、 あるいは「西武新宿からの乗継割引が break された(これから先『*』が続くのは、 西武との乗継割引のせいではなく営団のラッチ外乗継のせいである)ことを明示するため」 という2説を考えたが、いずれにしても連鎖が途切れたのはかなり痛い。といっても、 西武を混ぜない(いきなり最初に営団に乗る)ときと同個数なのでまだ許せるが。
東急渋谷駅でのラッチ外乗継を利用して、 「東横線のどこかの駅発、渋谷経由、渋谷から半蔵門線」というのはありかも。 でもその後、一筆書きでコースが組み立てられるかな? ちらっと考えた限りでは無理な気がする。
以下、その理由。 池袋、飯田橋(東西〜有楽町・南北の乗継に限定) を利用するうえに東西線の飯田橋以西が(他線と接続しないので) 利用できないから「半蔵門線→九段下→飯田橋→池袋→後楽園」までは確定。 次に三越前、大手町(対半蔵門線では東西線との乗継に限定)、 上野広小路/仲御徒町、上野を利用するうえに半蔵門線の三越前・ 水天宮前間が利用できないことから 「銀座→日本橋→大手町→三越前→上野広小路/仲御徒町→上野→浅草」 という経路が確定し、営団を乗り終える駅は浅草に決まるが、 この条件では淡路町/新御茶ノ水を利用できない (千代田線で北千住方面に抜けても上野が経由済みだから戻ってこられないし、 大手町もしかり)。
池袋からは丸ノ内線。 待っていたのは02系第26編成で、3号車の車端をなんとかゲット。 新しい営団車はすこぶる快適で、ときおり地上に出ながら淡路町着。
今日初めての「異名乗り継ぎ」がここ、淡路町/新御茶ノ水。
名前がちがうことが十分納得できる距離だ。
特に、池袋方面からやってくると淡路町の改札を出るまでにまず一苦労。
長い長い通路を歩いてようやく新御茶ノ水駅に到着。
ここから先しばらくは通学路線なので慣れたものだが、
定期券で乗ってはいけない。
やってきた電車は営団6033F。3号車の車端をゲット。
新御茶ノ水到着時に「この電車は綾瀬行です。我孫子行はこの次です。
お乗りまちがいのないよう…」などと放送しているのが妙だなと思ったが、
その理由がしばらくあとに分かった。
いつも降りている根津を通り過ぎ、千駄木、西日暮里、町屋とやり過ごして北千住。
ここで降りようとすると、車掌さんがまたも放送。
「この電車は次の綾瀬止まりです。
綾瀬駅はこの時期、寒さが大変厳しくなっております。綾瀬より先にお越しの方は、
地下で比較的あたたかい北千住でお乗りかえください。」
なんとも季節感のある、しかも配慮の感じられる放送だった。
北千住からは日比谷線に乗りかえる。
ここは改札内でつながっているので、特に印字は増えない。
北千住駅は数年前に大改造したので、日比谷線のホームは最上層になっていた。
千代田線から日比谷線まで、間にJRや東武などがはさまって、
いったい何層構造になっているのだろうか。かなりすごい駅だ。
「直通」「始発」「次の始発」と3列に分かれた乗車位置表示に感心していると、
電車がやってきた。北千住始発の東急車である。乗ったのは1361。
きっちり車端を確保できた。妻窓が2段になっているのにちょっとびっくり。
下町を経由して上野着。
都心から離れたところをほぼ終え、これからは乗り継ぎの連続となる。
上野の乗り継ぎはそれほどめんどうではない。 改札を出ると、たしかアップダウンは皆無で、 通路を1本歩くだけで銀座線の改札に行き着いた。 そろそろ昼食がほしいところだが、ひとまずパスして入場。
ホームに降りるとちょうど電車がいたので、乗る。01222。 空席があったので座ってみたものの、2分足らずで次の上野広小路に到着。降りる。
上野広小路と仲御徒町がラッチ外乗継の対象になったのは昨年12月のこと。
JRの御徒町から両駅まではたしかに近いが、
だからといって上野広小路から仲御徒町までが近いか?というとちょっと疑問。
日比谷線と銀座線はとなりの上野で接していることもあるし、
あまり意味があるとは思えない。
都営12号線の上野御徒町駅が間にできたというのが主な理由なのだろう。
案内に従って歩き出すと、いきなり都営ふうの真新しい通路になった。
しばらく歩くと上野御徒町駅の改札に至り、さらに歩くとようやく仲御徒町。
かなり遠かった。
銀座線と日比谷線を乗り継ぐなら、上野で乗りかえたほうが絶対に楽。
しばらく待って東武車に乗る。モハ26812。なんとか座れる程度の混み具合だった。
秋葉原で意外なほどの下車があり、少し楽になったところで銀座着。
改札内で銀座線に乗り継ぎ、01418に乗って三越前。
モケットが濃い茶色になっていたけど、もともとこんな柄だっけ?
新しめの編成はこんなんだったかな。
三越前での乗り継ぎは過去に何度かやったことがあるので勝手は分かっている。
が、空腹なので、乗り継ぎついでに何か食べていくことにする。
適当な出口から地上に出ると、すぐ目に付いたのがマクドナルド。
今日は平日なので安価なエネルギー補給基地として使える。
飲み物なしでハンバーガー類を一気に詰め込み、乗り継ぎを続行。
せっかく地下深いところまで潜ったのに、1駅、大手町で下車。 ちなみに乗ったのは東急8903。 あいかわらず無骨な車両だが、堅めのバケットシートに改造されているのは○。
「東西線」という案内にしたがって歩くが、なかなか改札口にぶつからない。
大手町駅は営団全路線がいちおう改札内でつながっている(が、
路線によっては改札を出たほうが近い)ので、
ひょっとしたら改札内だけで東西線に行き着いてしまうのでは?と心配になったが、
丸ノ内線のホームを経由して改札口に到着、なんとかラッチ外乗継にできた。
改札を出たところの案内板で未訪の郵便局を見つけたため、ちょっと寄り道。
大手町ビル内局。で、ついでに JTB
も発見したので、春休みに使う指定券を申し込んでいく。「事前受付はしますけど、
けっこうとれないこともあるみたいですよ」と妙に弱気な店員さんに対し、
2列車の指定券を申し込んで帰る。
寄り道でかなりの時間を消費したところで東西線へ。
定期券売り場の近くにある改札から入場。なるほど、ここに出るのか。
05系ワイドドア車、05315で九段下へ。車端に座れたので快適。
といっても2駅間だけど。
竹橋で5000系とすれちがったが、あまりの古さにちょっとショックを受けた。
今、営団で一番古い車両かな?5000系って。JRの車両もろくなのが入ってないし、
東葉高速の車両ももとは営団5000だし(きれいに改造してあるが)、
東西線って利用者が多そうなのに不遇だな、と思う。
九段下でのラッチ外乗継は非常に楽だ。 まず、ホームから改札まで階段がないというのがいい。 で、改札を出ると階段を1本下りるだけですぐ次の改札。 改札機も新型のが入っていてごきげんだ。
東急0711に乗って表参道へ。途中駅でほとんどだれも降りず、 車端も確保できないまま表参道に着いたら、両隣がそろって下車。 みんなどこへ行くんだろう。
表参道では改札内で乗り継ぎ、千代田線で日比谷へ。 通学路線なので勝手は分かっている。 やってきた電車が209系1000番代だったのは非常にラッキー。 サハ209-1001の車端を一発でゲットし日比谷着。
日比谷/有楽町の乗りかえはけっこう距離がある。 階段を上り下りして、長い長い通路を歩いたところでようやく有楽町駅に到着。 営団のラッチ外乗継はこれで全部こなしたことになる。
期待どおり07系に乗って月島を目指す。乗ったのは07406。
ということは最低6編成もあるのか。いいなぁ、07系。
車端には座れないまま月島着。
ここで営団は終わりだが、ほんとうに全ラッチ外乗継駅を制覇したかどうか、
改札を出る前に再確認。ここで誤りが発見されてもどうしようもないんだけども。
月島は都営12号線の全通とともに営団・都営の乗継駅となったところ。 不便な駅もある12号線だが、月島の場合はなかなか便利な構造で、 アップダウンも長い通路もなく、すんなり改札に到達。
実は私、これが12号線初乗車である。
放射部を含め、これまでまったく乗ったことがなかった。
ま、練馬に用なんてないし、都心部を移動するには都営は高いし。
12-187の車端に座って蔵前を目指す。
話には聞いていたが、やっぱり車内はきゅうくつな印象。
すいていればそれほど苦にはならないけど。
あと、ドア上だけ蛍光灯カバーがついているのが妙だ。
たしかに、背の高い人が頭をぶつけかねない位置についているが、
だったら全部カバーをつけてもいいのにね。
先頭車に曲面ガラスを使ってる余裕があるんだったら、
蛍光灯カバーぐらいつけてもばちは当たらないんじゃないかと思うが。
蔵前は12号線開通で都営2つ目のラッチ外乗継駅となったわけだが、
地下通路を歩くだけではダメで、いったん地上に出なくてはならないという話だ。
本郷三丁目もそうだが、雨の日はどうするんだろう。
改札まで行くと、
ラッチ外乗継駅特有の「オレンジの改札機」が1台だけあったのだが、
この1台が点検中で使えず、
きっぷで浅草線に乗り継ぐ人は有人改札を通らされていた。
乗り継ぎ駅にしては改札機の台数が少ないのが気になるが、
もともとそんなに需要を見込んでないのかな。
案内に従って歩くと地上に出た。
横断歩道を渡って、右折して直進することしばし。
入口を見失ったのではないかと心配するほど歩いたところで、
ようやく浅草線蔵前駅の入口を発見。話には聞いていたけど、こりゃひでーや。
同一駅として扱うと利用客が混乱するばかりのような。
せめて駅名は(馬喰横山と東日本橋のように)ちがうものにして、
乗り継ぎたい人には通し運賃を適用する、というふうにすればよかったのに。
改札を入るとちょうど都営5300系がやってきた。首尾よく車端をゲット。5314-7。 ノートPCを開いて一息ついていたら、もう東日本橋に着いていた。 こんなに近かったんだ。あとで調べると、この駅間の所要時間は3分だった。
駅名がちがうだけあって、ここの乗りかえはちょっと歩かされる。
といってもアップダウンはないので、その点は楽だ。
そういえば、この「東日本橋→馬喰横山」というラッチ外乗継、
一時期はアルバイトで毎週のように利用していた。当時は、
「紙のきっぷ」を利用する限り乗りかえにどれだけ時間をかけてもよかったので、
「日比谷→三田→東日本橋(アルバイト)馬喰横山→小川町」
という乗車を1枚の回数券で済ませていたのだ。
日比谷まで、小川町(新御茶ノ水)からは定期があるので、
アルバイトによる交通費は210円区間の回数券1枚ぶんのみ。
ようやく最後の1駅間となった。が、ホームに降りると先発は急行。
その次の普通は実に8分後である。
思わず、最終目的地を神保町経由春日あたりに変更しようかと思ったが、
新御茶ノ水・後楽園をすでに通ったのに、
同じ乗車券で小川町・春日を通るのがちょっと気持ち悪いので(たぶん、
乗り継がない限りは別駅扱いになると思うが)、
予定どおり岩本町へ向かうことにした。
10分ほど待って、都営10系(10-052)の普通で1駅、岩本町で下車。
「営団への乗り継ぎはできません」という改札機にカードを通し、
今日の狂ったような「乗り継ぎ旅行」は終わった。
カードの印字は以下のようになった(現物の画像)。
216精 2小 新宿*98 216西武新宿13SB馬*85 *営高田馬 27EI飯*69 216営高田馬 経由 *営飯田橋 16EI池*66 *営 池袋 19淡路*66 *新御茶水 19EI上*66 *営 上野 19上広*66 *仲御徒町 19三越*66 * 三越前 19EI手*66 *営大手町 19EI九*66 *営九段下 19EI比*66 *営有楽町 19EI月*66 *都 月島 26蔵前*59 * 蔵前 26東日*59 *馬喰横山 26岩本*59
ちなみに、今日利用したのは「東西線妙典駅開業記念」のSFメトロカード。
「1000円カードの裏面を印字で埋め尽くして再発行」というのを体験してみたくて、
印字領域が1列しかないカードを選んだのである。
(最近は1000円カードでも印字領域が2列のものが多いようで。
1列のカードってまだ売ってるのかなぁ。)
今後も、低額の精算で印字を稼ぐなどして、なんとか再発行に持ち込むつもり。