運転免許騒動記
免許取得への道 Part 26
2003年2月24日:満を持して、4度目の受験

 練習の成果は出るか、というより、出せるか。


技能試験のヤマは4度目?

 今日は4回目となる技能試験。 これまで何人か受験者を見てきたが、4回目でようやく合格というのをよく目にした。 この4回というのは一つの節目なのではないかと勝手に考えている。 あと、昨日試験場で練習をしたばかりなので、運転のカンは冴えているはずだし、 方向変換なら確実に成功させる自信がある。 そんなこんなで、ほとんど合格したような気分で当日の朝を迎えた。

 前日から生活のパターンが乱れていたので、起きたのは7時半ちょっと前。 あわてて家を出て、天王町7時46分の電車で二俣川に向かった。 外は雨。雨天で試験というのはどうなんだろ。
 試験場に着いた。まずは証紙を…何とかー!  未だかつて目にしたことのないような大行列ができていた。 あわてて列に加わるも、自分の列だけ進みが遅い気がする。 たいていこういうのは思い過ごしだが、今日は明らかに遅かった。 たかが証紙に1人1分もかけんなよ!と思いながら待つ。
 そうこうするうちに時刻は8時29分。 試験の受付は8時30分で終わるので、あわてて貸車券を…って、こっちも行列かよ!  泣きそうになりながら列に加わり、ふと見上げると「技能試験受付時間  午前 8:30−8:45」。なんだ、8時30分「から」だったのか。
 それでも窓口はすでに開いており、受付を済ませると受験番号は3番と出た。 奇数ということは苦手な「先攻」だ。 方向変換か縦列駐車かという掲示はすでに撤去されていたので、 どちらかは不明(のちに方向変換と判明)。


交代前に後退

 待合室で待つことしばし、試験官がやってきたのでお決まりの説明を聞く。 受験番号順に並んだら、 AT限定のつもりだったのにMTの番号札を渡されて困っているおっさんがいた。 どこをどうまちがったらこうなるんだ?
 さらに40分ほど待ったところで1、2番の人が帰ってきた。 「後攻」となる受験番号4番は妙齢の女性だ。 運転席に乗り込み、さて、試験開始。

 走り始めてすぐ分かったのだが、今日の試験官はとにかく煽る。 「先攻」の場合、試験場を出るまでは慣らし走行なのだが、 わずか100mほどの直線コースで 「場内60km/h(だからもっとスピード出せ)!」だそうである。 やれやれ、と思いながら試験場を出る。
 出口のところがひどい渋滞になっていたが、なんとか路上に出た。 あとはつつがなく運転…しているつもりなのだが、 試験官はとにかく「もっとスピード出せ」とうるさい。 30km/h制限の道で26km/hだと「遅い」そうである。 道路交通法の矛盾を感じながら中間地点まで走ったが、 試験官に何度も「遅い」と言われる場合にはたいてい悪い印象を持たれているので、 何も顕著な失敗はしていないのに先行き不安になる。
 中間地点から先は自主設定経路。 コースを告げるとおもむろに「工事中だから走りにくいぞ」と言われてがっくり。 それでもなんとか走り出したが、煽りはいっこうに止まない。
 中でも、思わず異論を唱えたくなったのがとある交差点での左折。 右のほうから2台の車がやってきて、先の1台は右向きのウインカーを出している。 その車がウインカーの表示どおりに走るならこちらが曲がっていいタイミングだったのだが、 二俣川自動車学校で受けた数少ない路上教習では「相手のウインカーを過信せず、 実際に曲がるまでは行動を起こさないこと」と言われていた。 したがって左折せずにじっと待っていたら、試験官曰く「行けるときは行け」。 やれやれ、警察官に「危険側」の指示をされるとはね。
 また今回もダメかな、と思いながら交代地点まで走り終えた。 ワイパーを止めてからエンジンを止めて、っと。 以前、ワイパーを止めずにエンジンを止めたら、 ワイパーがフロントガラスの途中で止まってしまってマヌケだったから、 そこだけは強く意識していた。
 さて、ドアを開けて交代……後退??? エンジン切ったのに車が後退している!  もちろん、その原因は「ハンドブレーキそのまま」かつ「シフトレバーはD」 ということであって、絶望しつつハンドブレーキを引いて、あらためて交代。
 その後は4番の人の運転を見ていたが、またも試験官は煽る煽る。 それに応えて、4番の女性はけっこう大胆に走っていたのだが、 路上駐車の車をよけるところでは運転がややぎこちなく、速度はどうしても落ちる。 で、致命傷だと思われたのがあと1kmほどというところの信号。 交差点に突っ込んだところで黄色になったので、 そのまま通過するしかないな、と思ったらいきなりの急ブレーキ。 停止線はオーバーしてしまったし急ブレーキだし、こりゃどうしようもない。
 試験場に戻ってきて、坂道を下りきったところで試験官曰く「左折」。 2人ともダメだったので発着場へ直行である。やれやれ。 講評は1人ずつだったので、件の女性が何を言われたかは分からないが、 私に対する講評では、 例のハンドブレーキ忘れた事件については触れられず(ということは、 あそこですでに点数は尽きていたということか)、とにかく速く走れと。 減速しなくていいところはするなとか、行けるところはさっさと行けとか。 しかし、路上駐車の車のわきを通過するときに 「そんなところでブレーキかけるな」っていうのはどうなんだろう。 側方に余裕がないときは減速せよって話はどこへいったのか?
 もういいや。試験官に恵まれなかったということで、今日はあきらめよう。

 ふてくされながら合格発表を聞く。件の試験官が採点したのは6人だが、 うち合格者が1人だけ、というのがすべてを物語っているといえるだろう。 指定日は出勤日にあたっていたので変更を申し出たが、 3月6日が指定されていたのに「変更するなら10日以降」と言われ、 7日に変更しようと思っていた私は指定を断念せざるを得なかった。 次回は初のキャンセル待ち受験となる。


本日の支出

相鉄 ‥‥‥‥‥ 190
受験料(普通免許) ‥‥‥‥‥ 2400
貸車券 ‥‥‥‥‥ 1000
相鉄 ‥‥‥‥‥ 190

Part 26 小計 3780
これまでの合計 209060


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最終更新: 2003年10月25日
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