運転免許騒動記
免許取得への道 Part 23
2003年1月27日:先攻後攻入れ代わり

 凸凹コンビ、再挑戦の結果は?


受験番号だけは幸先よく

 1月27日、月曜日。今日は会社が休みで、指定された技能試験も今日。 技能試験の日程を変更しなくても受験可能だったのはこれが初めてで、 旅行の予定を1日後らせて受験することにした。
 待ち時間が不毛だと思ったので、受付開始と同時に窓口へ行き、 見事に受験番号1番をゲット。これなら試験開始後すぐに受験でき、 試験終了後は試験場の外でのんびりしていてもいい。 今日のコースを見ると、場内は方向変換だそうでラッキーだ。 これはぜひ、今日決めてしまいたい。
 13時30分ごろに試験官がやってきて、説明のあと試験開始。 受験者のうち1人が「酒くさい」という理由で受験できなかったのが笑える。


怪しい雲行き

 受験番号1番なのでさっそく運転席に座ったのだが、はたと困った。 2番の発着場から出ると「ホーム」が車の右側にあるのだが、 こういうとき、どっち向きのウインカーを出して走り出せばいいのか?  判断がつかなかったし、最初だから慣らし走行に含めてくれるかもしれないと思って、 結局は何もせずに出ていったのだが、これがまず不幸の始まり。
 試験場を出ようとするが、横断者は多いし路上駐車はあるし、 交通量もそこそこあるしで出にくい。 なんとか外に出て、とにかく歩行者に注意しながら進んでいく。 あいかわらず路上駐車が多くて困ってしまう。
 あとは慣れた道なので走りやすかった…と言いたいところだが、 なんだか今日は柄になく緊張していたようで、 何をやっても動作がいまいちスムーズにいかない。 こういう「何となくぎこちない」という運転も、 何かにかこつけてけっこう減点されることがあるので、 こりゃ今日もダメかな、という考えが頭をもたげてくる。
 それでもなんとか規定のコースの半ばまで走り終え、自主経路に入る。 いつもの道を指定して走り始めたが、 道路にはみ出した電柱のところで10km/hぐらいまで減速したら、助手席から鉛筆の音。 そういえばさっきから何度となく鉛筆の音が聞こえてきて無気味だ。
 下川井インターのところで、 判断がつかずにのんびり左折していたら「今、行けたよ」などと言われ、 もう破れかぶれで最後の道に突入。 坂の上で右折したところで、試験官は受験資料の入ったファイルを閉じてしまった。 不吉な予感がしながらも、なんとか交代場所までは完走。
 ここから先は2番の人が運転する。 何のことはない、前回いっしょだったご老人である。 戦前の生まれにして今ごろ初めて免許を取るという人で、 前回は2人まとめて不合格だったので、 勝手に「にわか受験仲間」のような存在だと思っている。 今日こそは2人そろって合格したいものだ。


「道連れ」もここまでか?

 ご老人の運転開始。 けっこうスピードを出す(といっても制限+3km/hぐらい)ので、 スピード違反で試験中止にならないかと後ろでひやひやしながら見る。 が、試験官の鉛筆はそれほど動かない。私より成績はよさそうだ。いいなぁ。 「円滑な走行を心がけましょう」とは言われていたものの、 無難に試験場まで走りきった。
 そして、試験場に入ったところで運命の宣告。
「葛西さん、今日は方向変換やらないよ悪いけど。」
だあぁ。(T_T) 不合格でもいいから、せめて練習はさせてほしい。 何せ実地でやったことがないからなぁ。 「車を出して」と頼めそうな後輩も現在は修士論文執筆の真っ只中だし。
 前回は方向変換で失敗したご老人、今日はどうなるか。 後ろで見守っていたら、前回と同じようなコース取りである。 前回の試験官がアドバイスしてくれた方法も無視しているようす。 同じことやるなよー、とはらはらしながら見ていると、 今日はけっこう余裕でコーナーを通過し、ほぼ完璧に出ていった。やるなー。
 で、発着場に戻って講評を聞く。まずはご老人、 方向変換のときに右側ばかり見ていたということに始まって指摘事項多数。 ただ、ここで指摘事項が多くても不合格とは限らないので、見た感じ合格だろうな。 実際、指摘事項は「明らかに不合格」な私のほうが少なかった。 その私の指摘事項だが、緊張のせいかハンドルのふらつきが大きかったこと、 左折のときにハンドルの戻しが遅いこと、最後の右折時に右に寄っていなかったこと、 出ていくときにウインカーを出していなかったこと (日本は左側通行なので発車時には右に出せばいいらしい)、 電柱の前で突如として減速したことなど。 どれも大きな減点ではないと思うので、「こいつ運転ヘタだな」 という漠然とした印象が必要以上に減点を引き出したという感じだろうか。
 車を降りると、ご老人も私のことを覚えていたようす。 聞くと、昨日(日曜日)に試験場に来て方向変換の練習をしていったという。 どうりでうまいはずだ。私もやっぱり練習したほうがいいのかなぁ。 ただ、教習所に行くのもしゃくだから、 次回ダメだったら修論の終わった後輩を引きこもう(悪い先輩…)。


コンビ解散

 ふてくされながら、教習所の前を通りすぎてサイゼリヤでドリンクバー。 喫煙率の低下を反映したのか、禁煙席のエリアが変わっていた。 この時点で気になるのは次回の試験日程のみ。 うまいこと仕事が休みの日に当たるとうれしいんだけど。
 16時前に試験場に戻ってしばらく待つと発表あり。 試験官はなかなか良心的で、落ちた人を先に呼んでくれた。 当然、私もその中に含まれていて、試験日は2月5日午後。 お、この日程なら夜間作業明けながら対応できるぞ。
 で、注目は例のご老人だが、私の見たてどおり合格していた。 聞いてみると4回目の受験だそうで、この年齢にしては優秀なほうではないかと思う (教習所でどれだけ練習したか知らないけど)。
 ここでちょっとした発見だったのは取得時講習の料金。 てっきり自動車教習所に直接支払うのだと思っていたが、 支払いは受験料と同様、神奈川県の証紙で行うのだ。 このお金の大半は結局あとで自動車教習所に戻ってくると思うのだが、 どうしてこんな回りくどいことをしているのだろうか。


本日の支出

相鉄 ‥‥‥‥‥ 190
受験料(普通免許) ‥‥‥‥‥ 2400
貸車券 ‥‥‥‥‥ 1000
相鉄 ‥‥‥‥‥ 190

Part 23 小計 3780
これまでの合計 194500


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最終更新: 2003年 9月25日
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